年上彼氏は看護師さん
時が解決してくれる。そんな兄貴の言葉信じてみたが、


今こうして会いたかった朝里が目の前にいる。



気持ち良く眠る朝里の頬に触れてみた。



僕はもう朝里の近くには行けそうもないよ。



宮本浩輔に約束させられたから、



朝里に二度と近付くな。



兄にも言われた。今は宮本さんの条件を呑めと。



そうしなければ朝里の容態が酷くなるばかりだ。



まずは朝里の体を元気にしてあげないといけない。



兄の計らいで朝里が眠っている時、



そっと病室を覗くのは構わないと言ってくれた。



朝里元気になって早く退院しような。



朝里おやすみと言うと、



《研吾君、研吾君どこにいるの。》



朝里僕はここにいるよ。



朝里の手をそっと握る。



朝里は眠っていた。







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