年上彼氏は看護師さん
朝里は今どんな夢を見ているのだろう？



夢の中で僕を探している。


朝里には僕が必要なのか。


朝里の涙を見た僕は、病室にはいられなった。


朝里おまえは幸せじゃないのか？



何で泣くんだよ。



朝里の涙を拭うのはもう僕ではないから。



泣かないで朝里。



僕はもう朝里の病室には行かれないよ。



情けなくて泣けて来た。



｢研吾何かあったのか？ ｣


海斗は兄貴の嫁さんの弟。


見た目はチャラ男だが、仕事は真面目にこなす、俺と同じ看護師。



｢なぁ研吾、朝里ちゃんっておまえがずっと思い続けている子だろう。


あの子もきっと研吾に会いたいんだよ。


会ってやれよ。あんな親父との約束く無視すればいいんだ。｣



海斗には分からないよ。



宮本浩輔がどんな奴なのか。



僕が又朝里に近づいたら何が起きるか分からない。



又朝里を辛い目に合わせる事になる。



それはどうしても避けたい。







< 150 / 213 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop