年上彼氏は看護師さん
誰にも分からない。俺が朝里をこんなにも好きな気持ち、誰にも分かって貰えない。



くそ!



何でこんなに悔しいんだ。


朝里を思い続けて3年。



漸く、朝里が俺の者になると思ったのに、



どうして今さら、研吾が現れるんだよ。



研吾の存在にこんなに怯えている自分が情けない。



俺は自然と朝里がいる病院へと足が動いた。



俺ってこんなにちいちゃい奴だった?



朝里が好きなんだ。どうしようもなく。



朝里を抱き締めたい。



抱き締めて俺の者だと確かめたい。



午前中病院の中を制服で歩くのはかなり目立つ。



俺は受付で朝里の身内だと嘘を言い、



病室行きを許された。



俺が病室の前に行くと、中から朝里の笑い声と男の声。



俺は研吾がいるんだと思いノックもせず、



いきなりドアを開けた。



驚いて俺を見る朝里と海斗。








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