年上彼氏は看護師さん
真人が買って来てくれた雑誌を二人で見た。



真人が夏休みには四人で海へ行く計画を立ててるとか、


泊まりで出掛けるのもいいな。



朝里聞いてる?



勿論聞いてるよ。



私ってこんなに作り笑顔うまかったけ?



真人に、今私が考えてる事悟られないように必死だった。



私が研吾君と会うのは、真人と私の未来の為。



私が真人の彼女でいる為に研吾君と会って、



3年前の過去に決着をつける。



そして今度こそ研吾君とサヨナラをするんだ。



『朝里顔が暗いんだけど、夏休みの計画楽しくない?』



「そんな事ないよ。ただ少し疲れただけ。」



真人が私のオデコに手を当てた。



『朝里ごめん。俺つい浮かれちゃって、朝里まだ病人だもんな。


朝里横になっていいから。

朝里が眠ったら帰るよ。』


真人が私の手を握る。



「真人ごめんね。でも夏休み楽しみにしてる。早く元気になって学校へ行きたい。」



『朝里退院はいつになるのか?聞いてる。』



「聞いてない。後で明良先生に聞いてみるよ。」



私は真人の問い掛けに答えながら眠ってしまった。







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