年上彼氏は看護師さん
走っても走っても朝里が見つからない。



くそ、朝里どこに行ったんだ。



その時、あ、僕は全速力で走りこの腕で愛しい人を抱き締めた。



凄い熱だ。



僕は兄に電話をした。



朝里を抱き上げ歩いた。



朝里もう大丈夫だから。



意識を飛ばしグッタリした朝里の目から涙が溢れている。



『朝里もう大丈夫だから。朝里には僕がいるよ。


どんなことしても朝里を守るから、


もう僕から離れないで。』


兄の車に乗せ病院へ向かう。



宮本浩輔は無言のまま朝里に近づくと、



朝里が気が付き宮本を睨み付けた。



「嫌い来ないで!」



いゃー!泣き叫ぶ朝里。



僕にしがみつき泣き叫ぶ朝里。



嫌がる朝里をベットに無理矢理寝かせ安定剤を注射した。



これで少しは落ち着くだろう。



宮本は朝里の病室入れないままいる。



「研吾朝里ちゃんはこれで明日の朝までぐっすり眠れるから、


もう大丈夫だから。熱も下がると思う。」



良かった。



朝里が目を覚ますまで僕はここにいるよ。



だから朝里安心して眠りなさい。







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