年上彼氏は看護師さん
『研吾朝里から離れるんだ。』



宮本が僕の腕でから無理矢理朝里を奪い取る。



泣き叫び暴れる朝里。



「嫌!離れて!放して! 」


それでも宮本は朝里を放そうとしない。



朝里は泣き叫び声も出ない。



そこに兄と海斗が飛び込んで来て宮本を押さえた。



僕は朝里を抱え込んだ。



朝里は震え怯えてものが言えない状態だった。



僕は震える朝里をずっと抱き締める。



「研吾すまなかった。ちょっと目を離した隙宮本さんに逃げられた。


宮本さんには暫く病院へ来ないように話すから。


研吾は朝里ちゃんを落ち着かせてあげて。


又後で様子見に来るから。」



兄と海斗は宮本さんを連れて病室を出て行った。



『朝里大丈夫? 』



朝里は震えながら、「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」



朝里?



『朝里声出してみて!』



朝里は口をパクパクさせるが声が出ない。



『朝里もういいから、もう大丈夫だから。』



俺は朝里を抱き上げベットに寝かせた。



朝里もう何も話さなくていいからね。



僕たちに言葉なんていらない。






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