年上彼氏は看護師さん
『朝里を愛してるそれは、』



朝里の父親は苦しそうな顔をして、



「真人君は全てを知っているだよね。


だったら、朝里と僕が血の繋がりがないことも知っているんだろう。


僕はいつのまにか朝里を娘としてでなく、


一人の女性として見ていた。


朝里を愛しているんだ。


朝里に知られてしまったのかと思うと、


朝里の顔がまともに見れない。


でも朝里と離れたくなくて、朝里を無理矢理連れ帰ろうとしたんだ。


朝里が泣き叫んで暴れた。

朝里が俺を見る目が、汚いものでも見るように見るんだ。

パパなんて大嫌い!


触らないで!


何回も泣き叫んぶんだよ。

僕はどうすればいい?


真人君教えてくれないか?

僕はもう朝里に合えないのか?


会ってはいけないのだろうか?」



俺はその場を動けなかった。



朝里の声が出なくなった理由が分かってしまったから。



朝里の父親は朝里が声が出なくなったのは、



きっと知らないだろう。



それを知ったら彼はもっと苦しむだろうから、



俺からは言えない。








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