年上彼氏は看護師さん
俺は朝里に手紙を書く事にした。



《大好きな朝里へ




朝里に会いに行っても会わせてもらえませんでした。


明良先生に朝里の声が出ない事を聞き驚いた俺は、



明良先生に今は朝里をそっとしてあげてほしいと言われたのに、



朝里の父親に会いに行ってしまった。



そして、俺は全てを知ってるふりをして、朝里の父親から真実を聞いた。



俺は聞いてしまった事に後悔をしたよ。



俺は朝里を守りたいとかいいながら、



朝里をよけいに傷つけてしまった。



朝里を好きな気持ちは今も変わらない。



朝里を愛する気持ちは研吾君に負けないつもりだよ。


たけど、俺は研吾君みたいな大人じゃないから、



今の俺では朝里を救えない。



側にいてやることも出来ない。



だから、俺は決めたよ。



朝里とサヨナラしようと。


でもね、永遠のサヨナラではない。



俺はこれから沢山の勉強をして医者になる。



俺が立派な医者になったら、又朝里に会いに行く。



医者になるのに何年かかるのか分からないけど、



必ず朝里に会いに行く。







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