年上彼氏は看護師さん
パパにカウンセリングの話しをしようか?



悩んだあげく、今はまだ話さないでおこうと決めた。


私がカウンセリングを受けるなんて言ったら、



きっと心配して色々聞いてくるだろうから、言わないでおこう。



その日久しぶりにパパとお風呂に入った。



いつも私がパパの背中を洗う。それは小さい頃から私がずっとして来たことだから。


パパも私の背中を洗ってくれる。



二人で湯船に浸かり、色んな話しをする。



入院して友達が出来た事と、研吾君の話しをした。



「研吾君高校生の時、パパに英語教わったんだって、覚えてる? 」



パパはあまりいい顔をしなかった。



『松平研吾だろう。覚えていると言うか忘れられない生徒だったな。』



「どんな生徒だったの?」



『あまりいい生徒でない。つまり問題児だったな。


両親が医者で大きな病院の息子で、甘やかされて育ったみたいで、


学校では好き勝手してたな。


女には手が早くて、どれだけ女を泣かせて来たか。


でもアイツも落ち着いた訳か。まさか看護師になってるなんて、


夢にも思わなかったよ。』





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