年上彼氏は看護師さん
私が好きなのは研吾君だけ。



今もこの先もずっと研吾君といたいの。



この気持ち早く研吾君に伝えなきゃ!



研吾君は何処にいるの?



私は病室を飛び出して研吾君を探した。



研吾君が何処にもいない。


どうして?



研吾君私を置いて帰ってしまったの?



研吾君の気持ちに私いつまでも答えなかったから。



涙が止まらない。



声に出して泣きたいのに声が出ない。



《研吾君助けて!私を一人にしないで。》



廊下の向こう側に研吾君の姿が見えた。



私は走りより研吾君の名前を呼んだ。



「研吾君、私を一人にしないで!」



研吾君が駆け寄る。



『朝里もう一度僕を呼んでみて!』



研吾君の名前を呼べばいい?



「研吾君。」



私もしかして声が出てる。


私の声研吾君に聞こえてる?



『朝里良かった。もう一度僕の名前呼んで!』



「研吾君大好きだよ!」



ここが病院の廊下だなんてすっかり忘れていた。







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