年上彼氏は看護師さん
それから明良先生に、存分からかわれご機嫌斜めになった研吾君。



そんな研吾君が可愛らしい。



私は検査結果が良好で近いうちに退院出来そうだ。



研吾君が車椅子に私を乗せ散歩に連れてってくれた。


天気が良くて外が気持ち良かった。



「研吾君気持ちいいね。研吾ありがとう。」



『朝里どうしたの?』



「だって研吾君いなかったら、私どうなってたか分からない。


研吾君に愛されて凄く幸せなの。


私こんなに幸せでいいのかな?」



『朝里。』



私が研吾君を見上げた。



『朝里は今まで一杯辛い思いをしただろう。


でもこれから先は、僕と二人で幸せに過ごして行こうな。


朝里はもう俺のだから。


もう離さないよ。』



朝里前を見てごらん。



あ、パパだ。



パパが綺麗な女の人と歩いていた。



『朝里あの人が朝里を育てたママだよ。』



私の育ての親。



『彼女の名前は美沙、でも彼女はみんな忘れてしまった。


朝里の事も自分の事も全て』



全て?



私の事も、じゃパパの事も?








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