年上彼氏は看護師さん
パパが帰って来たのは23時過ぎ、



パパは帰って来ると必ず私の部屋を覗く。



今日もノックをしてパパが入って来た。



『朝里もう寝た?お土産買って来ぞ。朝里。』



パパが私の顔を覗き込んだ。



『朝里どうした凄い汗。』


「パパお腹が痛い!」



『朝里病院へ行くぞ。』



パパは自分の上着を私に掛け私を抱き上げた。



そしてパパの車で、いつもお世話になってる、下村病院へ行く。



丁度いつも診て貰っている高城先生が当直でいた。



『どうした朝里ちゃん、又腹痛? 』



お腹のエコーを撮ったり、検査をした。



高城先生から告げられた病名は、急性胃腸炎。



即入院となった。



痛みを抑える点滴で大分楽になる。



「パパ帰っていいよ。明日学校あるから。



私なら大丈夫だよ。痛み楽になったし。」



パパが私を見つめる。



『朝里もう痩せ我慢しなくていいから。



辛かったら辛いって言ってくれよ。



パパ朝里にもしもの事あったら生きて行けない。』



ごめんねパパ。



もう心配かけないようにするから。







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