年上彼氏は看護師さん
ヤダ涙が出そう。



私は必死に我慢して下を向いた。



研吾君の隣に座っていた私に、「ねぇそこ退いてよ。何図々しく研吾の隣に座ってんのよ。」



茉里さんにいきなり腕を捕まれ、よろけながら私は立ち上がった。



研吾君が私を支えようとすると、



その手を茉里さんが払う。


私は驚いて茉里さんを見た。



「この泥棒猫が、」茉里さんの私の頬を思い切り叩いた。



痛い!



我慢してた涙が溢れた。



『茉里何するんだ! 』



研吾君が茉里さんを睨む。


「だってこの女研吾好きなのまる分かりじゃん。


私が彼女だって、思い知らせてやっただけ。


こう言う女は、疎くてはっきり言ってやんなきゃ分かんないよ。


研吾優しくてはっきり言えないから、


私が言ってやったの。


私と研吾はもうすぐ結婚するんだからね。


さっさと研吾の事諦めてよ。」



研吾君は何も言わない。



私は泣きながら、「ごめんなさい。」



それしか言えなかった。








< 62 / 213 >

この作品をシェア

pagetop