年上彼氏は看護師さん

真人の想い

先週の土曜日の夕方、突然沙織と博史が家にやって来た。



沙織も博史も暗い顔。



沙織は泣いていた。



そして、沙織が泣きながら話し出す。



「朝里が可哀想。朝里研吾君に騙されてた。


研吾君には結婚を約束した彼女がいたのに、


朝里に気があるみたいに、接してたんだよ。


朝里の弱みにつけ込んで、カウンセリングだなんて、カッコいい事いってさ。


酷いよ。」



どう言うことなんだ。



「研吾君のマンションに朝里と、私と博史と行ったの。


そしたらそこに、研吾君の彼女が現れて、


朝里研吾君の浮気相手に思われて、


研吾君の彼女に酷い事言われ、叩かれたの。


それでそれで、朝里が可哀想。」



沙織の話しは最後は泣いて何を言ってるのか分からなかった。



泣きじゃくる、沙織を博史が抱き締める。



『沙織もういいから、落ち着けて!


俺朝里の代わりに研吾って奴に一杯いってやった。


あまりにもあれじゃ朝里が可哀想だ。


俺らはまだ子供だから、大人の事情なんて、


理解出来ないしけど、あんな大人にはなりたくない。』






< 74 / 213 >

この作品をシェア

pagetop