年上彼氏は看護師さん
朝里の父親宮本浩輔。



宮本浩輔は僕が高校の時の英語の先生。



生徒と先生の関係だけじゃない。



宮本は僕を嫌っている。



嫌僕に怯えている?



僕が宮本の秘密を知っているからなのか?



兎に角僕を嫌っているのは確か。



だから可愛い娘の朝里には近付いてほしくない。



色んな事を思っているうちにある事に繋がる。



茉莉をここに呼んだのは、宮本浩輔。



多分宮本浩輔は朝里の後を付けて、



僕と朝里が会っている事を確かめた。



そして、なんだかの方法で茉莉と僕との関係を探しだし、



茉莉に連絡を入れ、このマンションに行くように指示した。



宮本浩輔が現れた僕の胸ぐらを掴んだ時、



茉莉は宮本を睨んでいた。


宮本は、二度と朝里に近づくなと怒鳴り朝里を抱き抱えるようにして、マンションから出て行こうとする。



振り向いた朝里の泣き顔が頭から離れない。



結局僕は朝里を泣かせただけなのだろうか。








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