角砂糖恋愛
崩れる友情
泣き続けていたら、チャイムが鳴った。
ココは教室すぐの廊下。
ここで泣いてたら、もっとややこしくなる。
と、おもったので、いつも一緒にいた屋上に行くことにした。
外は晴れてて、アタシと正反対。
元気づけられるどころか、もっと惨めに見せた。
そんなアタシが言えるのは、
「今日。いつもより天気いいな-。」
だけ。
 、、、、こんな日、小学生の頃よく3人、外で遊んでた。
おにごっこしたり、公園でたかおにしたり。
アタシ、じゃんけん弱いから、よく鬼になってたんだよね。
でも、突然ケンカして。
すぐ仲直りして。
あの時は、素直だった。アタシもふたりも。
でも、中学生になったら、さすがにそういうことは無くなった。
それと同時にケンカもしなくなった。
1年から、3年まで。ず-っと。
だから、仲直りの仕方、忘れちゃったんだよね。
しょうがないよ。わすれちゃったんだもん。
しょ-がない、、、。
「お-。こんなトコにいたか。」
後ろから聞こえた、聞き覚えのある声。
「タクヤぁ!!」
毎回びっくりさせられる。
「おい!もう、授業始まってるぞ。」
「、、、、、、知ってる。」
「じゃ、なんで出ない??お前、学校の華だぞ。」
 、、、そうだね。アタシのことなんか、学校の華ってしか思ってないじゃん。
 どうせ、そうだね。
 どうせ、、、、
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