角砂糖恋愛

熱い支え

しばらく泣いてたアタシにずっと一緒にいてくれたタクヤ。
それが、とても心地良い。
1時間だけサボろうとしていたのに、もう2時間目が終わりそう。
どれだけ泣いていたのか全然分からない。
アタシはそっと言う。
「タクヤ、一緒にいたの、後悔してない?」
心の中を伝える。
「は?んなわけないじゃん。後悔するなら最初からいねえよ!」
っと、頭をペシっと叩いた。
「いったぁ~、、、。」
男子だからだろう。
弱く叩いたつもりらしいが、冗談じゃなく痛い。
でも、爽やかに
「スッキリしたか?」
なんて聞かないでよ。
「ぅん。教室、行こ。」
掴んでいた手を開いた。
立ち上がろうとした時、
「待てよ。」
って、タクヤが腕を掴む。
その手は力強くて、離れそうにない。
「な、何?」
イキナリのことだったから、噛みまくる。
「話したいことあるって、分かるだろ?」
頭の中は混乱してて分からない。
「へ?な、何??」
「とぼけるのもいい加減にしろよ?」
スクッと立ち上がるタクヤ。
そして顔を近づけてつぶやく。
「俺、お前のことが好き。」
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