【短編】4年後の素直
私は、パチッと目が覚めた。


「なんだ。夢かぁ。」


私の名前は、さおり。


4年前の夢を見た。


今なら、考えなくてもわかるのに....


あの時は、なにもかも信じられなかった。


けど....


『涙って、感情を表す一つの道具にすぎないんですよ』


私を解放してくれた言葉。


それからは、後悔ばかり。


私は、優しく守ってくれた彼氏の南を責め立てるしかできなかった。


もう一度、会えたら謝りたい。


4年経った今でも大好きだけどね。


忘れられない彼だ。
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