ネタも尽きたしお金もない。
ようやくレジから離れることができたとき、カナのほうも落ち着いたみたいだった。
「おい!!」
カナのほうを向いてアロハシャツのおやじが叫んだ。
「まだ、お茶来てねぇんだけど」
その声に、
「失礼しました」
と、そのおやじにお茶を持っていくカナ。
あたしは、お客さんが帰った席の後片付けに取り掛かった。
食器さげて、テーブル拭いて・・・
またお帰りになるお客さんがいたので、再びレジへ・・・
その時だった。