ネタも尽きたしお金もない。
「れんさんの携帯ですか?先ほどスタッフ募集の件でお電話いただいたみたいで・・・」
20代~30代前半だろうと思われる若い男の声。
しゃべりが得意そうな営業向きの口調だ。
「このお仕事は実際にスロットを打ってもらうお仕事なんですが、スロットの経験はおありですか?」
「はい。よく行きます」
この仕事、スロット台のPRスタッフの仕事なのだ。
仕事の流れとしては、前日に指定された店舗の指定された台をとある手順を使って打ってもらうという仕事。
もちろん”ある手順”を行うことで、大当たりをひくことができて、その何パーセントかを還元してもらうというもの。
一見、魅力的な仕事に見える。
こういう類の仕事募集は、未だに雑誌やネットにあふれかえっている。