ネタも尽きたしお金もない。


「それでは今後の流れを説明しますね・・・」


と、先日と同じことを繰り返す。


もうそれ聞いたよと思いつつも素直にはいはいと聞いていく。



そして、ついにこの会社が正体を現し始めた!!



「それでですね、弊社の大切な情報をお教えするにあたりまして、保証金としてお預りしているお金があるのです」


「・・・保証金・・・」


あたし。お金にはかなり敏感ですので。

仕事する前にお金預けるなんて話、散々いろんなこと話してきたけれどこの時が初めて。



「保証金にもランクがありまして・・・」


6段階に分かれていて、最低ランクが10万円。一番良いランクが300万円。


良いランクになればなるほど、スロットで儲けたお金が貰える割合も大きくなる。


「あくまでも保証金として・・・」


この言葉を不自然なくらいに連呼するこの男。



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