ネタも尽きたしお金もない。


当時21歳のあたし。


年齢層の高いお客さん。


働いてる女の子たちもあたしよりいくつも年上でして・・・



あたしが、この店の最年少従業員だった。



だからね。


何を話していいのかわからない。


バンド人生に狂っていた頃。


世間の動きなんてわからない。


「ねぇ。”あゆ”歌ってよ」



そういわれても、女アーティストの最新曲って知らない。


邦楽・洋楽問わず、ロックバンドしか聞いてなかったんですもの。



話もできなければ、お客さんにリクエストされた歌も歌えない。



それがあたしの一番最初。


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