ネタも尽きたしお金もない。
そんな完全に夜に向いていないあたしが続いて1か月。
あることがあってあたしの中の何かが吹っ切れました。
「あら。2人とも久しぶり。いらっしゃ~い」
ハイテンションのママが迎えた二人組みの客。
年齢は・・・30歳くらいだろうか。
「れん、行って来て」
そう言われて、おしぼりと灰皿を用意して席に着く。
「はじめまして~れんです」
「お~いらっしゃいました~」
とっても気さくなお客さん。
・・・お客さんというより、友達と話している感覚に近かったのかも。
カラオケもお互い好きなの歌ったり、ほんとうにわいわいと騒いだ。
・・・まぁ、そのせいでたまに仕事忘れてお客さんのタバコに火をつけ忘れたりもしたけれど。
そして、数日後、そのお客さんの片割れがやってきた。
「あら~Tさん。今日は1人~?ゆっくりしてって~」