俺様!何様?執事サマ!?
「解けましたよ?」
「わッ!!!あっ、ありがとうございます!!」
ビックリした!!
顔に見とれてて、さらに近くなった顔に気づかなかった。どんだけだ私。
顔があつい。
「大丈夫ですか?」
心配そうに私を見る爽サマ。
かっこいい。なんかもう「爽サマーッ!!!」って叫びたい。
「では、こちらを着けますね」
そう言って、青いネクタイを見せる。
「あ、はい」
受け取ろうとした私の手を制した。
「え……」
「…巻いてさしあげます。よろしいですか?」
有無を言わせない笑顔に、私は「はい」と答えてしまった。