俺様!何様?執事サマ!?
―――夜。
ごはんは、なぜか櫂が作りました。
「あんた、いつもこんなの食べてるの?贅沢ねー」
「へーん。うらやましいでしょ」
「櫂くん、ありがとうね」
「いや、そんなたいしたことしてないですわ。こちらこそいつも愛ちゃんにお世話になっとって」
ぺこり、と頭を下げる櫂。
私、お世話されてもした覚えないんだけどな。
「………櫂?食べないの?」
さっきの話をしてからの櫂は、なんだかおかしい。
ごはんにも手をつけないし。
「ん……ちょっと、気になって」
「……なにが?」
そうすると、櫂はフッと笑って、お母さんのほうを向いた。