俺様!何様?執事サマ!?





「…………爽」



「あ?」



「放課後、教室残っとって。頼むわ」







手を合わせれば、優しい爽は了承してくれることはわかっていた。



「……わかった」という声の後、礼を言って自分の席へ戻った。



ケータイを出して、電話帳を開く。









(愛ちゃん愛ちゃん……あった)









素早くメールを作成し、送信。















『悪いんやけど、放課後、こっちの教室来てくれへん?』














―――これが最後の賭け、だ。


< 207 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop