俺様!何様?執事サマ!?
「…………どこにも行っちゃやだよ」
そう言うと、爽は微笑んであたしの頭を撫でる。
「……俺は、美羽のものだから」
その言葉が、自分自身にも言い聞かせてるようで、胸が痛んだ。
爽、ごめんね。
嫌な女だよね、あたし。
愛ちゃんにも謝りたかったな。
それに、ほんとうのこと知ったら、爽も愛ちゃんも怒るよね。
口に出しては言えないけど、ふたりとも、ごめん。
ほんとうに、ごめんね。
メニュー