俺様!何様?執事サマ!?
俺を抱きしめる美羽を支えながらも、頭のなかは愛のことだけだった。
『……爽が……すき…』
嬉しかった。
泣くほど俺のこと好きなのか、と思うと、体が勝手に動いて。
ぺろっと告白なんてして。
そのあげく、キスまでしてしまった。
バカか、ほんとに。
傷つけることしかできない馬鹿。
中途半端に期待させて、裏切って、傷つける。
(……笑える)
どうしようもない自分に、笑いすらこみ上げてきた。