俺様!何様?執事サマ!?
~爽side~
あぁ、もう、クソ。
つか、俺なに苛ついてんの。わけわかんねぇ。
行き場のない怒りが皿を洗う手にいき、ガチャガチャと音をたてる。
――城山愛が朝比奈に会ったらしい。
それは別にかまわない。朝比奈が会いたい会いたい煩かったし、いずれは会うことになっていただろう。ちょっと早くなっただけだ。
だが、髪に匂いがつくってことは、イコール至近距離だったってことだ。
それが、なんかムカつく。
しかも城山愛は俺に何か隠しているようだし。
あーもー、イラつくむかつく。
…香水…………
………あ、そうだ。