特別編†チョコレートとキミ†春輝 side
『実は…チョコのことなんだけど…アレ…実は俺が仕組んだんだ。』
「えっ?仕組んだ?どういうこと?」
『だから…前もってあの女の子に瑠雨の前でチョコを渡してもらうように頼んだんだよ。俺が…』
「なんで?」
『瑠雨の反応が見たくて…』
呟くように独り言のように小さな声で言った。
あーぁ。
計画バラしちまったよ。
でも俺には耐えきれなかったんだ…。
瑠雨を騙すなんて…。
本当自分勝手だよな。
俺って…。
「なんで?そんな試すようなこと…春輝がそんなことするなんて…ウソでしょ?」
冗談でしょ?とでも言いたげな瑠雨の声…
『ウソなんかじゃねぇよ…俺は瑠雨の反応が気になって…試したんだ…』
真実を告げ胸が痛んだ。
「でも…なんで?私を試した所でどうなるの?」
『俺は瑠雨が…ちょっと待ってろ!!今からそっち行くから!!』
そう言ってまた一方的に電話を切った…