特別編†チョコレートとキミ†春輝 side
どんだけ瑠雨待たせてんだよ!!
俺は急いで部屋着のまま瑠雨の家に向かった。
健康サンダルを履いて…。
瑠雨の部屋の前
人という字を手のひらに三回書き飲み込み深呼吸を一回した。
“トントン”
手に汗をかきながらもドアをノックする…
「はい?誰?」
ドア越しにそう問いかける瑠雨の声が聞こえる…
『俺だよ…俺!!』
「春輝?」
そう返事を返した瑠雨に俺もまた返事を返す。
『あぁ!!入っていいか?』
「うっうん!!いいよ!!」
ぎこちなく返ってきた返事を聞いた俺は
手汗かいてる手でドアノブを回しゆっくりドアを開け中に入った。
「春輝…珍しいね?ノックして入って来るの」
いつも勝手に入ってっからな。
『あぁ…真剣な話があって…』
俺、緊張で顔こわばってるだろうな…
「真剣な話?」
『あぁ…』
「どんな話なの?」
『とにかく…まずは座って話したいんだけど…良いか?』
いつもと様子が違う俺を不思議に思ってるのか…
戸惑いがちに黙って頷く…