特別編†チョコレートとキミ†春輝 side
「今…なんて言った?」
確認するかのように聞き返す瑠雨
『だから俺は瑠雨が好きだよって言ったの!!』
顔が火照るのを感じながら瑠雨から視線を逸らして言う…
何回も言わせんなよ!!
ハズいんだから!!
「春輝…それ本当なの?ウソじゃない?」
こんなウソつけるか!!
『本当だし!!ウソなんかじゃねぇし。こんな恥ずかしいウソつけるほど俺は…器用な奴じゃねぇ』
そして
『瑠雨…瑠雨の気持ち…聞かせて?』
瑠雨と目を合わせてそう言った。
「わっ私はっ」
『うん?』
まだ握ったまんまの瑠雨の手
俺は相づちを打ったと同時に
瑠雨の手を握る手に自然と力が入ってしまった…
「そのっ!!私も…春輝が好きっ」
そう言った後
恥ずかしくなったのか
瑠雨は両手で顔を覆って顔を隠していた…