許嫁
我にかえると何か視線を感じそちらに視線を移す。


「何?」


視線の先には健太。


私・・・?


私を見ているの。


きょろきょろしてみたものの他に心当たりはない。


「本当に何?厭味の言い合いは終わり?」


意味ありげな視線に首を傾げる。


「いや・・・お前も聞いた?」


「何を?」


全く心当たりがない。


「いや、別に」


歯切れの悪い返事を返し、パソコンに向き直る。
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