許嫁
「どうぞ」
椅子に掛け直し入室を許可する。
誰だろうこんな時間に、いい迷惑だ。
時計を見ると11時を回っている。
「健太君。どうしたの?こんな時間に?」
「いや、どうしてるかと思ってさ」
健太は椅子を引き寄せて凛の隣に座る。
長い沈黙が流れる。
いたたまれず、再び来室の理由を聞く。
「何か足りないものはない?」
「えっ?」
11時に尋ねて来てそれはないだろう。
「・・・大丈夫。荷物は全部届いているし」
「そ、そうか」
「ありがとう。心配してくれたんでしょ?」
それだけ言って退室しようとした健太に礼を言う。
「そんなんじゃねぇ~よ」
耳を真っ赤にしてぶっきらぼうに返す健太を可愛いと思ってしまった。
口にしたら怒るだろうから、黙っておく。
椅子に掛け直し入室を許可する。
誰だろうこんな時間に、いい迷惑だ。
時計を見ると11時を回っている。
「健太君。どうしたの?こんな時間に?」
「いや、どうしてるかと思ってさ」
健太は椅子を引き寄せて凛の隣に座る。
長い沈黙が流れる。
いたたまれず、再び来室の理由を聞く。
「何か足りないものはない?」
「えっ?」
11時に尋ねて来てそれはないだろう。
「・・・大丈夫。荷物は全部届いているし」
「そ、そうか」
「ありがとう。心配してくれたんでしょ?」
それだけ言って退室しようとした健太に礼を言う。
「そんなんじゃねぇ~よ」
耳を真っ赤にしてぶっきらぼうに返す健太を可愛いと思ってしまった。
口にしたら怒るだろうから、黙っておく。