許嫁
「え~、ゴホン、学祭もとうとう明日だ。先輩に勝ちを譲るな!一位とるつもりで明日はいくぞ」


担任の言葉にクラスが団結した。


明日から学祭。


準備は大変だったけど、今ではやってよかったと思う。


「じゃあ、最後の練習をします」


雪乃のかけ声で、みんなが指定された立ち位置につく。


許されたリハーサルの時間は、20分。


劇は、15分の設定だから、1分、1秒も無駄にはできない。


「はい、OKです。今日は、明日に備えて帰りましょう」


「お疲れ様。衣裳のサイズどうだった?」


「あぁ、ちょうどいいよ」


そういって一回転する健太はかっこいい。
< 86 / 123 >

この作品をシェア

pagetop