許嫁
「あなた、お母様に反抗する気?」
ミリアは得意げに両手を腰にあてがって、シンデレラを見下ろす。
「ミリアちゃん。いいのよ。私はシンデレラのことを本当の子供のように思っているけれども、シンデレラは、私のことを母親だとは思ってくれていないのよ」
そう言って継母は泣きまねをしてみせる。
いじめるのではなく事あるごとに自分が後妻である悲劇を語るから、余計に始末が悪い。
近所の人から見れば、シンデレラの方が悪者だ。
「わかったわ。行ってきます」
「じゃあ、お願いね」
ケロっとした顔でそう言うと、棚から、ケーキを取り出し、ミリアに紅茶を入れてやる。
「・・・・」
ミリアは得意げに両手を腰にあてがって、シンデレラを見下ろす。
「ミリアちゃん。いいのよ。私はシンデレラのことを本当の子供のように思っているけれども、シンデレラは、私のことを母親だとは思ってくれていないのよ」
そう言って継母は泣きまねをしてみせる。
いじめるのではなく事あるごとに自分が後妻である悲劇を語るから、余計に始末が悪い。
近所の人から見れば、シンデレラの方が悪者だ。
「わかったわ。行ってきます」
「じゃあ、お願いね」
ケロっとした顔でそう言うと、棚から、ケーキを取り出し、ミリアに紅茶を入れてやる。
「・・・・」