許嫁
「きゃ・・・今日はシンデレラの勝ちね。これで、135勝136敗200引き分けね」


手帳に書きながらシリアは言う。


「姉さん、マメね」


こういうマメなところは本当にすごいと思う。


とても自分には真似できない。


「そうそう、シンデレラ、これに出てみない?」


そう言うと、シリアは『武道大会』のチラシを見せた。


「『シシリア、国内の者なら誰でも参加できます』ってことは」


「私たちも参加できるってことよ。どう?参加してみない?」


「・・・・でも、お父さんが許してくれるかなぁ」


あきらめ半分でチラシをシリアに返す。


「黙って、出れば大丈夫よ」


そう、意気込むシリアに言われるがままに出場登録をしてしまった。
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