空色
from国光

沸騰していた血は

急に冷めて

垂れ流しの本音は

理性によって戻された。


「そうか・・・」

急に重さを腕が感じる。

さっきまで持ち上げてた腕を下ろし
陸が“ふぅ”と息をつくのが聞こえた。


「・・・悪かった。謝る。」

『別に、気にしてないよ?』

にこり、と笑ったのか
むっとしているのかわからない。



アイツの顔を見れなかった。


ずっと俯いてた。
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