空色
練習試合が終わり、ウチの学校は快勝。

あ、ありえねー・・・強豪校ばっかだってのに。

これも、女子バスケ部の休日に
わざわざ来てくれた誠のおかげだな。

相手校の選手を見送り、そう考える。
体育館を片付けて、反省会やって、他の部員も帰るところだ。

俺は居残り練。


がらん、とした体育館は

もう

俺しかいない。


・・・はずだった。


一人しかいないはずの体育館。

そこに



アイツがいた。

誠だった。
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