water song(みずうた)
バシャ。
獣が警戒していた、ゼルドさんとは別の方向から、水がかけられた。
「弱点が水なら、別にワザワザそれ、使う必要無いかなって、ミゲルさんは思うけど」
ミゲルが杯に水を入れ、獣へとぶちまけたようだ。
その水は、獣の4分の1ほどを消失させていた。
+++++
そこからは、あっと言う間だった。
盗られた見せ場を取り返えそうと頑張るゼルドさんと、負けじと頑張るミゲル。
二人によって、獣は砂と核のような石(普通の生き物の心臓に当たるモノっぽい)だけとなった。
最後に、核を打ち砕かれ、獣はとうとう抵抗を止めた。
「それにしても、良く弱点が水だって解りましたねぇ?」
核が砕かれ、ようやく獣が動かなくなり、ホッとした空気の中、セリがゼルドさんに聞いた。
私も疑問だったので、ゼルドさんに視線を移し、答えを待つ。
「ああ、水にアレが怯んだのと…タネを明かすと、実は店に来てた旅人に噂を聞いてたね」
ゼルドさんは、旅人から最近妙な獣が出る…と聞いていたそうだ。
そして、その獣が水を嫌がる、という事も。
獣が警戒していた、ゼルドさんとは別の方向から、水がかけられた。
「弱点が水なら、別にワザワザそれ、使う必要無いかなって、ミゲルさんは思うけど」
ミゲルが杯に水を入れ、獣へとぶちまけたようだ。
その水は、獣の4分の1ほどを消失させていた。
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そこからは、あっと言う間だった。
盗られた見せ場を取り返えそうと頑張るゼルドさんと、負けじと頑張るミゲル。
二人によって、獣は砂と核のような石(普通の生き物の心臓に当たるモノっぽい)だけとなった。
最後に、核を打ち砕かれ、獣はとうとう抵抗を止めた。
「それにしても、良く弱点が水だって解りましたねぇ?」
核が砕かれ、ようやく獣が動かなくなり、ホッとした空気の中、セリがゼルドさんに聞いた。
私も疑問だったので、ゼルドさんに視線を移し、答えを待つ。
「ああ、水にアレが怯んだのと…タネを明かすと、実は店に来てた旅人に噂を聞いてたね」
ゼルドさんは、旅人から最近妙な獣が出る…と聞いていたそうだ。
そして、その獣が水を嫌がる、という事も。