water song(みずうた)
□フカフカの衝撃
ゆらゆら、ゆらゆら…。
どうにも夜に起きている事に馴れない。
歩きながらも、ともすると、うっかり寝てしまいそうになる。
盗賊達から逃れて、少しでも距離を稼ごうと、私達は夜の砂漠を歩いていた。
先程まではガルンの肩に乗せて貰っていたが、流石に悪いと思い、下ろして貰って自分の足で歩いているが、遅れがちだ。
「ちょっと疲れたし、仮眠でもとるか。」
そんなガルンの一声に、私は一も二もなく賛同した。
++++++++++
パチパチ…。
はぜる炎に揺れる影。
ぼんやりと炎を眺めるが、寒くて眠れない。
しかし、コレより炎に近づくと、衣服に燃え移ってしまう。困ったものだ。
「毛布も取ってくれば良かったな。俺は毛皮があるから、そこまで思い付かなかった…」
私は強がって首をふる。
「大丈夫」
「そんなこと、青い顔で全身震わせながら言われても、説得力、無いぞ」
無い物ねだり出来ないし、仕方あるまいと思うのだけど。
「一緒に寝ようぜ。それしか無いだろ。」
「で、でも…」
「でももへったくれも無いだろう。俺は、砂漠で知り合ったばかりのヤツを看病するほどお人好しでないし。」
どうにも夜に起きている事に馴れない。
歩きながらも、ともすると、うっかり寝てしまいそうになる。
盗賊達から逃れて、少しでも距離を稼ごうと、私達は夜の砂漠を歩いていた。
先程まではガルンの肩に乗せて貰っていたが、流石に悪いと思い、下ろして貰って自分の足で歩いているが、遅れがちだ。
「ちょっと疲れたし、仮眠でもとるか。」
そんなガルンの一声に、私は一も二もなく賛同した。
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パチパチ…。
はぜる炎に揺れる影。
ぼんやりと炎を眺めるが、寒くて眠れない。
しかし、コレより炎に近づくと、衣服に燃え移ってしまう。困ったものだ。
「毛布も取ってくれば良かったな。俺は毛皮があるから、そこまで思い付かなかった…」
私は強がって首をふる。
「大丈夫」
「そんなこと、青い顔で全身震わせながら言われても、説得力、無いぞ」
無い物ねだり出来ないし、仕方あるまいと思うのだけど。
「一緒に寝ようぜ。それしか無いだろ。」
「で、でも…」
「でももへったくれも無いだろう。俺は、砂漠で知り合ったばかりのヤツを看病するほどお人好しでないし。」