water song(みずうた)
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カチャリ。
ドアを開けてリールが顔を覗かせた。
どうやら着替え終わったようだ。

変な所はないかたずねるリールにそちらを見やる。

ズボン裾は少し長かったのか、捲っていて、リールの細い足首が覗いていた。
ウエストも、ガバガバだったらしく、腰の辺りに布を巻いてズボンを止めてあった。

なんというか、リールの細さが強調されているが、まぁスカートで掃除よりマシだろう。

(しかし…護身用に短剣でも持たせるべきか…。)

リールに悪戯しようとする客が居るかもしれない。

目を瞑り、辺りの気配を探るが、どうやら客室にいるのは俺達だけらしい。

(危険は無いか…)

安心した俺は、掃除を始めたリールをよそに、再びベッドに潜り込み、中断された眠りへと落ちていった。








『02-01.意識覚醒と宿屋』の、スカートでお掃除をしようとするリールを止めるガルンさんです。ガルンさん、過保護っぽいですね…。
というか、もしやこの時点で既にリールに惚れていると思わしき記述があったりしましたね…。その辺はガルンさんに確認しなきゃ無いですが…
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