water song(みずうた)
踏んでいる地面は変わらない筈。

だと言うのに、今はスポンジの上を歩いているように感じる。

前を向いて遠くを確認したくても、顔を上げる事すら難しい。
どうしても、前には砂しか見えない。

目が、水不足と暑さで霞む。

目に映るのは、砂、すな、スナ、砂…。

とうとう私は砂の中へと倒れ込み、意識を失った。
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