water song(みずうた)
「え?」

「あなた、スゴいのね。この眼鏡かけて見ると眩しい程好かれてるのね、特に水と光…かな。全般的に好かれている様だけど。」

「ふん」

ガルンが、胡散臭そうに鼻をならした。

「あ、因みにガルンさんは、岩と光…いや炎に好かれてるね」

「だから何だ?」

「最近ね、聖霊(マナ)…あ、さっきから言ってる、目に見えない存在の総称ね…の占い流行ってるね。
好かれてる聖霊の型を元に性格や運勢占うんよ。」

「聖霊型占い?」

「例えばボク、闇と風。
神秘的なものや一人での研究に向き、既存の考えに捕らわれず、禁制のモノに手を出すのも厭わず、今日はあちら、明日はそちら…」

「何とでも言えそうだな、自分の事だし。」

「それではガルンさん。」

「言ってみろ。」

「情熱的、かつ面倒見が良い。
困っている人は見捨てられず、好意を持った相手にはトコトンつくし、逆に嫌いな相手には過剰な程の冷徹な態度。
以外と辛抱強い。」

「合ってる」

私が頷くと、自称店長は、得意そうな顔になった。

「そんなの適当に並べれば幾らかは当たるだろ。」
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