water song(みずうた)
「うわ、お前の依頼か…」

依頼主の顔を見るなり、ガルンは嫌な顔をした。

「や、ガルンさんさっきぶりやね。」

指定された場所は、ゼルドさんのお店だった。

相変わらず、普通の生活用品に混じって、そこここに散らばる謎の品物の並ぶ店内。

そういえば、ゼルドさんのお店は、雑貨屋さんだった。

(色々特殊で、すっかり忘れていたけれど。)

「で、依頼の品はコレね。ボクが届けても良いんけど、ちょっと苦手な相手ね。ってことで、頼むね」

ゼルドさんから品物を受け取る。

因みに品物は箱に入れられて封がされていたので、中身が何かは不明だ。

報酬は、相手から受け取って欲しいとの事だった。

「じゃ、行くか。」

品物を持ち、届け先の地図を貰った私達は、ゼルドさんの店を後にした。
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