空色天気
大きく開いた門の高さは、5mはあるだろう。


その周りにある塀は、3mくらいの高さだが、遅刻したら大変な事になりそうだ。


私は、そのまま門をくぐった。



「本物のお城みたい・・・・」



そこには、立派な宮殿・・・らしきものがあった。


その見た目は、まるで新築みたいな光を放っているように見えた。


ところどころに繊細なモチーフが彫られていた。



「綺麗・・・。」



私は、ついそれに魅入ってしまっていた。



「あれ?このモチーフ・・・途中で切れてる。」


そう、私が見ていたその先からはまったく無かった。


「でも、これ建物よりも新しいのかな?」


そう思っていたときだった。



『誰?』



「・・・・・・。」



私は、ビックリしすぎて声が出なかった。

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