空色天気
『こんな所にいていいの?もう少しでチャイムが鳴るけど・・・・。

ていうか、君本当に誰?』



「あ、やばい忘れてた。

走ったから・・・・予定より早くついたんだ・・・・。

今日からこの学校に転入することになりました。ヨロシクお願いします。」



『ふ~ん・・・どうりで見慣れない顔だと思った。』



「あの・・・貴方は?」



『あぁ、俺?俺はここの中等部の教師だ。ちなみに、美術担当だ。』



私は、ビックリした。


そして、その人をまじまじとみた。


その人の格好は・・・・・


すごい泥だらけの作業服を着ていて、髪の毛もボサボサだった。



一瞬少し若い、用務の人かと思ってしまった。



『何か?』



「あっ・・・いえ、こんな所で何をしているのかなと思って・・・・。」



『あぁ、俺はこの壁を掘ってるんだ。

と言っても、この建物はそれくらいじゃぁ壊れないよ。』



「じゃぁ、貴方がこのモチーフを全部彫ったの!?」



『あぁ、そうだ。俺が、高校を卒業と同時に彫らしてくれと頼み込んで、

今までの実績が認められて、それから彫ってるんだ。』





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