空色天気
「えっ・・・そんなに年月がかかっているんですか?」



『まぁね・・・・俺は毎日来れたわけじゃなかったから。

ちょっといろいろあってね。』



「そうなんですか・・・・。」



『職員室へは、そこの入り口から入ったら、右側にすぐあるのが見えるョ。』



「ありがとうございます。実は、職員室の場所知らなかったんです。」



『ははは、そりゃ最初にここを見たら、皆迷子になるだろうね。』



一瞬だけど、その人は笑った。



私は、一瞬だったけどその笑った顔にときめいてしまった。




「貴方も、はじめは迷子になったんですか?」



『あぁ、小等部の入学式の次の日に、遅刻をしてしまって、

そのまま気づいたら、高等部にいたよ。』




「う・・・わ・・・私もすぐに、迷子になりそう。」




『でも、そんなに広くは無いから、すぐに覚えられるだろうよ。

同じとこしか、行き来しないしね。』



そう言って、その人は親切にいろいろと教えてくれたのだった。




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