空色天気
私の席は、窓側の一番後ろの席だった。


「あっ・・・。」



『どうかしたの?』



私が、急に喋ったので隣の子が不思議に思って話しかけてきていた。



「ううん、ごめんね何でも無いよ。」



『そっか、あっ、僕の名前は田口翔太って言うんだ。皆からはショウって呼ばれてるからショウで良いよ。』



「うん。じゃぁ、私もモミジで良いよ☆」



『モミジって、漢字珍しいね。』



「よく言われるよ。」



『でも、そっちの漢字の方が君に合ってるね。』



「えっ?」



『そっちの文字の方がかわいくて、もみじ見たいだって意味だよ。』



「そう?・・・・ありがとう。」



ビックリした。



さらっとそう言ったショウは、普段から言っているみたいだった。



ショウは、ワックスをつけてたりはするが童顔に近いためか、そんなに恐いというイメージは無かった。



だけど、よく見るとピアスをしていたりする部分は個性を現していた。



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