*短編*大切な想い出
そして俺も話したあの頃の気持ちを
俺はあの時夏帆が別れたいって言った時
夏帆より何もかも劣っていた俺に愛想をつかして嫌いになったんだと思っていた
だから別れた後嫌いな勉強も必死に頑張り野球も頑張ってキャプテンも務めた‥生徒会の役員までやるようになっていた
二人で話していると先輩がビールを持って俺と夏帆の間に座ってきた
「将。元気だったか?」
夏帆は向こうにいる友達と話している
あっまただ…
俺達ってこうやってすれ違うようになってるのかな
すれ違いと言えば夏帆のことが忘れられなくて卒業してから逢いに行ったことがあったけど留守だった
夏帆とまだ話したい
先輩がカウンターに戻って行った
夏帆が飲み物を取りに立った時にこっちに呼んだ
俺は思い切って携帯電話の番号を聞いた